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クレアチニン(Cr)値の推移について

クレアチニン(Cr)値は腎機能を評価する重要な指標の一つです。本記事では、日本腎臓学会のガイドラインに基づき、血清クレアチニン値と推算糸球体濾過量(eGFR)の関係、また年齢・性別による値の変化について解説します。

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クレアチニン値とは

クレアチニンは、筋肉のエネルギー代謝の過程で自然に生成される老廃物です。

筋肉内で使用される「クレアチン」という物質が分解されることで生じます。

通常、クレアチニンは以下のように体外に排出されます。

  • 腎臓で血液中のクレアチニンが濾過される
  • 濾過されたクレアチニンは尿中に排泄される

しかし、腎機能が低下している場合には、クレアチニンが体内に蓄積し、血清クレアチニン値が上昇します。これは以下のような腎機能の問題を示している可能性があります。

  • 糸球体の濾過機能の低下
  • 腎不全や慢性腎臓病(CKD)の初期兆候

血液中のクレアチニン値は、以下のような要因によっても変動します。

  • 筋肉量(筋肉量が多い人はクレアチニン値が高くなりやすい)
  • 年齢・性別
  • 食事内容(高たんぱく食など)

定期的な血液検査でクレアチニン値をチェックすることは、腎臓の健康を守る上でとても重要です。

eGFR(推算糸球体濾過量)について

eGFR(estimated Glomerular Filtration Rate:推算糸球体濾過量)**は、腎機能を定量的に評価するための指標です。腎臓の中にある「糸球体」という微細なフィルター構造が、血液中の老廃物をどれくらい効率よく濾過できているかを示します。

eGFRは以下の情報をもとに計算されます。

  • 血清クレアチニン値
  • 年齢
  • 性別

(一部の計算式では人種も考慮)

eGFRの単位

mL/分/1.73m²
(※1.73m²は標準的な成人の体表面積です)

日本人向けeGFR計算式:

男性の場合:

eGFRcreat = 194 × Cr^(-1.094) × 年齢^(-0.287)

女性の場合:

eGFRcreat = 194 × Cr^(-1.094) × 年齢^(-0.287) × 0.739

CKD(慢性腎臓病)の重症度分類

eGFRの値によって、腎機能低下の程度が以下のように分類されます:

GFR区分G1+G2G3aG3bG4G5
eGFR値(mL/分/1.73m²)≥6045-5930-4415-29<15

※ GFR区分は小数点以下2桁まで考慮され、30.00mL/分/1.73m²でもG4、15.00mL/分/1.73m²でもG5に分類される場合があります。

年齢・性別・クレアチニン値による推算GFR早見表

男性の場合

以下の表は、男性における年齢別・血清クレアチニン値別のeGFR値を示しています。

血清クレアチニン値1.0mg/dLの場合のeGFR(mL/分/1.73m²)

年齢20歳30歳40歳50歳60歳70歳80歳85歳
eGFR82.173.167.363.159.957.355.254.2

血清クレアチニン値1.5mg/dLの場合のeGFR(mL/分/1.73m²)

年齢20歳30歳40歳50歳60歳70歳80歳85歳
eGFR52.746.943.240.538.436.835.434.8

血清クレアチニン値2.0mg/dLの場合のeGFR(mL/分/1.73m²)

年齢20歳30歳40歳50歳60歳70歳80歳85歳
eGFR38.534.231.529.628.126.825.825.4

女性の場合

以下の表は、女性における年齢別・血清クレアチニン値別のeGFR値を示しています。

血清クレアチニン値1.0mg/dLの場合のeGFR(mL/分/1.73m²)

年齢20歳30歳40歳50歳60歳70歳80歳85歳
eGFR60.754.049.746.644.342.440.840.1

血清クレアチニン値1.5mg/dLの場合のeGFR(mL/分/1.73m²)

年齢20歳30歳40歳50歳60歳70歳80歳85歳
eGFR38.934.731.929.928.427.226.225.7

血清クレアチニン値2.0mg/dLの場合のeGFR(mL/分/1.73m²)

年齢20歳30歳40歳50歳60歳70歳80歳85歳
eGFR28.425.323.321.920.719.819.118.8

クレアチニン値の推移に関する考察

クレアチニン値から算出されるeGFRは、以下の特徴があります:

年齢による影響:同じクレアチニン値でも年齢が上がるにつれてeGFRは低下する傾向にあります。これは加齢に伴う腎機能の自然な低下を反映しています。

性別による差異:同じクレアチニン値と年齢でも、女性は男性よりもeGFRが低くなる傾向があります。これは計算式に女性の場合0.739をかけるためです。

クレアチニン値の上昇とeGFRの関係:クレアチニン値が上昇するにつれて、eGFRは急速に低下します。例えば、男性70歳の場合、クレアチニン値が1.0mg/dLから2.0mg/dLに上昇すると、eGFRは57.3から26.8へと大幅に低下します。

シスタチンCによるeGFR推算

クレアチニン以外に、血清シスタチンCを用いたeGFR推算式も存在します。シスタチンCは筋肉量の影響を受けにくいため、特定の患者群では有用な指標となります。

まとめ

クレアチニン値とeGFRは腎機能評価において重要な指標です。年齢や性別によってその基準値が変わることを理解し、適切に評価することが大切です。腎機能低下が疑われる場合は、医師に相談し、定期的な検査を受けることをお勧めします。

引用:日本腎臓学会「eGFR男女・年齢別早見表

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