
人工透析という言葉を医師から告げられた時、多くの方が不安や恐怖を感じます。特に60代で透析を始める方にとって、「これからの人生はどうなるのか」「どれくらい生きられるのか」という疑問は切実なものです。
この記事では、60代で透析を始める方とそのご家族が抱える不安に向き合い、正確な情報と具体的な対策をお伝えします。不安を理解に変え、より良い透析生活を送るための完全ガイドです。
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まず、60代の透析患者さんの平均余命について、日本透析医学会の「わが国の慢性透析療法の現況」のデータを見てみましょう。
60歳の透析患者さんの平均余命は以下の通りです:
一般人口と比較すると、60歳の健康な方の平均余命は:
つまり、透析患者さんの平均余命は一般の方の約半分程度とされています。東京新橋透析クリニック
しかし、これらの数字だけで悲観する必要はありません。近年の医療技術の進歩により、透析患者さんの生存率は着実に改善しています。
これらのデータが示すように、現代の透析治療は年々進化し、患者さんの生命予後も改善されています。
透析患者さんの主な死因を理解することは、予防策を講じる上で重要です。2017年末のデータによると:
心不全と脳血管障害、心筋梗塞の心血管疾患を合わせると33.8%となり、透析患者さんの死亡原因の三分の一を心血管疾患が占めています。
心血管疾患のリスクが高い理由:
心臓ケアのポイント:
透析患者さんは免疫が低下しやすく、感染症のリスクが高まります:
感染症予防のために:
食事管理は透析患者さんにとって非常に重要です。以下のポイントを押さえましょう:
食事のコツ:
透析を始めたばかりの方は、特に精神的なストレスを感じることが多いです:
心のケアのために:
60代からの透析生活をより良くするための工夫:
医療技術の進歩により、透析治療も日々進化しています:
研究段階や開発中の新しい治療法:
透析患者の余命は年齢や原因疾患によって大きく変動します。年齢が若いほど合併症が少なく、体力があるため、長期間の透析継続が可能な場合が多い一方、高齢になるほど合併症のリスクや体力の低下などから、平均余命は短くなる傾向があります。 以下は、過去の統計に基づき、透析導入後の男性・女性の平均余命と同年代の一般人口の平均余命を比較した一例です。
| 年齢 | 透析患者 平均余命(男性) | 一般人口 平均余命(男性) | 透析患者 平均余命(女性) | 一般人口 平均余命(女性) |
|---|---|---|---|---|
| 60歳 | 9.87 年 | 21.98 年 | 11.31 年 | 27.49 年 |
| 61歳 | 9.44 年 | 21.18 年 | 10.79 年 | 26.59 年 |
| 62歳 | 8.99 年 | 20.38 年 | 10.32 年 | 25.70 年 |
| 63歳 | 8.58 年 | 19.58 年 | 9.89 年 | 24.80 年 |
| 64歳 | 8.23 年 | 18.80 年 | 9.49 年 | 23.92 年 |
| 65歳 | 7.86 年 | 18.02 年 | 9.04 年 | 23.04 年 |
| 66歳 | 7.49 年 | 17.26 年 | 8.59 年 | 22.16 年 |
| 67歳 | 7.16 年 | 16.51 年 | 8.27 年 | 21.30 年 |
| 68歳 | 6.83 年 | 15.77 年 | 7.83 年 | 20.44 年 |
| 69歳 | 6.52 年 | 15.05 年 | 7.44 年 | 19.59 年 |
※引用:2003年 (平成15年)男性 透析患者 平均余命(生命表)、2003年 (平成15年)女性 透析患者 平均余命(生命表)より一部抜粋
透析患者の余命について | 透析をした場合の生存率・治療の重要性(年齢別・疾患別の余命データ)をもっと見る
透析患者数は年々増加しており、現在では、約35万人まで増加しています。

日本透析医学会の最新の統計調査によると、2023年末の慢性透析患者総数は343,508人となっています。
これは前年と比較して3,966人の減少(1.2%減)を示しています。
また、2022年末時点の患者数は347,474人で、2021年末から2,226人減少(0.6%減)しました。
日本透析医学会の最新の統計調査によると、透析患者数の男女比は、男性が66.9%、女性が33.1%というデータでした。
この男女比率の偏りは長年継続しており、近年も同様の傾向が見られています。
透析患者の全体の平均年齢は 70.09歳となっています。
平均年齢は年々増加傾向で、最も割合が高い年齢層は男性で 70~74 歳,女性で 75~79 歳。
また 65 歳未満の患者数は 2012 年から減少し,70 歳未満の患者数は 2017 年から減少傾向です。
75 歳未満も 2021 年から減少しており,75 歳以上の患者数が増加している状況です。
透析患者の年齢構成を男女別にみると、興味深い違いが現れます。
ここからもわかる通り、女性は男性より約10歳高い年齢で透析導入する傾向がみられます。
引用:日本透析医学会 統計調査委員会「わが国の慢性透析療法の現況(2023年12月31日現在)」
60代で透析を始めることは、確かに大きな変化です。しかし、正しい知識と理解があれば、その不安は次第に薄れていきます。
透析は「人生の終わり」ではなく、新しい生活様式の始まりです。医療チームや家族のサポートを受けながら、ご自身のペースで透析生活に適応していきましょう。
多くの60代透析患者さんが、趣味や社会活動を続けながら充実した日々を送っています。あなたもきっと、透析と上手に付き合いながら、豊かな人生を歩んでいけるはずです。
※この記事の情報は2025年4月時点のものです。最新の医療情報や個人の状態に合わせた指導については、必ず担当医や医療スタッフにご相談ください。